ジャイアントパンダは、竹を主食としている動物です。
しかし、中国とオーストラリアの科学研究チームにより、ジャイアントパンダは草食動物ではなく、肉食動物であることがわかりました。
草食動物には、植物のせんいを食べるのに適した頭がい骨やあごの筋肉、歯列がありますが、ジャイアントパンダの頭がい骨などは肉食動物の特ちょうを備えています。
そのような構造で、なぜ竹を食べて生きていけるのかというと、ジャイアントパンダの消化管内には、草食動物の中にある細きんに似たものがあるためだそうです。
確認された細きんのうち、13種類はすでに知られているセルロース分解細きんの仲間でした。
さらに見つかった7種は、ジャイアントパンダ特有の細きんだったそうです。
これにより、ジャイアントパンダは表面的にしか進化しておらず、草食動物と肉食動物の特ちょうを備えていることが判明しました。